2024年5月24日。
大津市仰木の里東にて、新庄博志さんがリビングで血を流して倒れていると親族の女性から119番がありました。
その後この方が、多くの方から、尊敬を集めていた保護司であることがわかります。
今回は保護司逆恨みとして被害者になってしまった、新庄博志さんのことを調べてみました。
新庄博志さんについて
新庄博志さんについて簡単にまとめていきますね。
新庄博志さんはレストラン経営者だった
事件が起こってすぐは、職業不詳とされていましたが、実はびわ湖大津館(同市柳が崎)に入るレストラン「Bel van Brugge(ベルヴァンブルージュ)などを経営する、経営者でした。
琵琶湖を一望できる、おしゃれなお店ですね!相当店内も広そうななので、訪れたことがある方も多いのではないでしょうか。
新庄博志さんは一人暮らしをしていた
新庄博志さんは、結婚されており妻子がいらっしゃいます。
ですが、どちらとも別居しており、事件当時は1人暮らしだったそうです。
現状はこれ以上の情報はなさそうです。
新庄博志さんの保護司としての活動
ここでは、保護司としての活動についてまとめてみました。まずは保護司とはの説明をします。
保護司は、民間ボランティア
保護司は、犯罪や非行をした人たちが再び罪を犯すことがないよう、その立ち直りを地域で支える民間ボランティアなんです。
法務大臣からの委嘱を受け、全国で約4万7000人が保護司として活動しているとのこと。
保護司の具体的な活動は下記にまとめました。
①犯罪や非行をした人の立ち直りを助ける活動
→保護観察と矯正施設収容中の者の生活環境の調整
②地域の方々に立ち直りについての理解と協力を求め、安全安心な地域づくりを行うための活動
→社会を明るくする運動”をはじめとする犯罪予防活動があります。
もちろん、ボランティアなので、給料は支給ありません。 活動にかかる実費(交通費など)だけが支給されます。
つまりお金目的でできることではないんですね。
でもなぜ、この民間ボランティアが必要なのでしょうか?
罪を犯した人の更生には、地域の支援と理解が不可欠です。
保護司のような地域のボランティアが、地域の事情に通じていることや民間人としての柔軟性を活かし、罪を犯した人を隣人として受け入れ、
同じ目線に立って親身に接することは、非常に重要な意義を有しています。
全国保護司連盟HPより
確かに犯罪者が隣人とかだと、どんなに軽犯罪であっても躊躇してしまいます。それを緩和したり、打ち解けれるようなハブ的役割をになってくれる方ということでしょうか。
これが無償のボランティアというのが驚きですね。
保護司である新庄博志さんは信頼されていた
新庄さんは平成18年から保護司として罪を犯した人の立ち直りに尽力。
また滋賀県更生保護事業協会によると、新庄さんは平成30年から、同協会事務局長を務めていました。それほど、更生への手助けに尽力していたと言えます。
事務局長を務められるほどに信頼も厚かったんですね!
保護司である新庄博志さんは「無償の愛」を与えられる人
本題の新庄博志さんの人柄についてまとめていきたいと思います。
保護観察中に新庄博志さんから支援を受けた男性
新庄博志さんに保護司として以前お世話になった方は
「新庄さん本当に無償の愛というか…僕らのような社会で生きにくい立場の人間に、“どうにか立ち直ろう”と言って色々やってくれる人です」と語っています。
保護観察をしてもらった方からのコメントなので、これが本当なんでしょね。今回の犯人にはこの優しさが伝わらなかったのか、煩わしかったのか。残念で仕方ありません。
保護司会連合会事務局に務める男性
新庄博志さんが局長をしていた保護司会連合会事務局の男性は、
「何事にも熱心で、人の2倍、3倍も努力する方だった。年下だが頼りにしていた」
「(保護司活動でも)決して人に恨みを買うような人ではない」と断言されていました。
大津商工会議所青年部OB会の同僚
新庄博志さんが会長を務める大津商工会議所青年部OB会の同僚は
「頭ごなしに人にものをいうこともなく、恨みを買う人ではなかった」
「保護司ということで、逆恨みによる犯行ではとも思っていたが、新庄さんが担当していた保護観察中の男が逮捕され、やりきれない」
このように語っていました。
人の言うことを聞いてくれる、親身になってくれる方であり、相手のためを思って行動できる方だと感じました。
本当に惜しい方を亡くしたと感じてきます。
浮かび上がる、保護司の改善点
新庄博志さんが亡くなっていたのは、自宅のリビング。
保護司の方は実家に保護観察対象者を呼ぶこともあるんです。このことを、大津商工会議所青年部OB会の同僚は指摘していました。
新庄博志さんは自宅で月2回程度、飯塚容疑者と面会して生活指導や相談に乗るなどしていました。事件直前には4月11、25日、5月7日に面会していたことが確認されています。
「今後の捜査にもよるが、新庄さんが自宅面談で男を招いていたという話も聞いた。保護司の安全を考えると、このあたりも見直しが必要ではないか」とのことです。
確かに、自宅で会うということをしなければ、防げていた事件とも言えます。
しかし、保護司が保護観察対象者を信用していることを示すのに、自宅に招き入れると言う手法もありそうな気がします。なかなかに難しい課題となりそうです。
法務省によると、保護司が保護観察対象者だった人物に殺害される事件は昭和39年に起きて以降、確認されていないとのことです。
何か法整備される可能性がありますね
まとめ:保護司逆恨み被害者の新庄博志さん。
皆さんの人柄などを聞いていると本当に惜しい人を亡くしたというのがよくわかります。
今回のような事件が起こってしまったのが悔やまれてなりませんね。
また保護司が保護観察対象者だった人物に殺害される事件が、長らく確認されていないが今回なぜ起きてしまったのかも考える必要があるのかもしれませんね。
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