6/27(木)からNetflixにて独占配信される映画、
『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』の主題歌に
suis(ヨルシカ)さんがカバーする「若者のすべて」に決定しました。
今まで多くのアーティストにカバーされる名曲。今回はこの曲の私なりの解釈を書いてみました。
名曲だけに多くの方がカバーされています!!!
若者のすべての原曲について
「若者のすべて」は、フジファブリックの通算10枚目のシングルです。
作詞者のフジファブリックの志村正彦さんがいうには
「夏の終わりの最後の花火大会が終わった後の切なさや虚しさなど、感傷的になり考えてしまう所を歌った曲」だとか。
ちなみに志村さんはこの曲の2年後に死去されました。
この曲の逸話としては、
志村さんが亡くなってから、2012年12月22日から24日までの3日間、
志村さんの故郷富士吉田市にて歌詞の通り夕方5時のチャイムとしてこの曲が流れました。
また、高校の音楽の教科書にも収録されているほどの名曲として語り継がれています。
suis(ヨルシカ)のカバーは、よめぼくPVで聞けます
PVを見てるだけで、かなり涙腺破壊するものがある映画になってます。
そこにヨルシカの歌うこの曲が入ってくると、
かなりキツいですね。。。
そして映像が綺麗で、曲も柔らかな感じですごく引き込まれました。
若者のすべては他にどんなアーティストがカバーしてるの?
本当に多くのアーティストがカバーされています。有名なところでは、
「BankBand」、「槇原敬之」、「花澤香菜」さんなど本当に多くの方が歌っています。
誰のどのカバーを聞いても本当に良くて、胸に響いてきます。
個人的にはミスチルの櫻井さんのが1番好きです。
槇原敬之さんのカバーは丁寧で聞きやすい印象でした!
若者のすべての歌詞迫る
本家フジファブリックの動画も載せておきます。ここから歌詞の意味に入っていきたいと思います。
若者のすべての歌詞です。
作詞:志村正彦 作曲:志村正彦
真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってた
それでもいまだに街は 落ち着かないような 気がしている
夕方5時のチャイムが 今日はなんだか胸に響いて
「運命」なんて便利なものでぼんやりさせて
最後の花火に今年もなったな
何年経っても思い出してしまうな
ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ
世界の約束を知って それなりになって また戻って
街灯の明かりがまた 一つ点いて 帰りを急ぐよ
途切れた夢の続きをとり戻したくなって
最後の花火に今年もなったな
何年経っても思い出してしまうな
ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ
すりむいたまま 僕はそっと歩き出して
最後の花火に今年もなったな
何年経っても思い出してしまうな
ないかな ないよな なんてね 思ってた
まいったな まいったな 話すことに迷うな
最後の最後の花火が終わったら
僕らは変わるかな 同じ空を見上げているよ
この曲の魅力は、登場人物は歌詞の上では<僕>だけなのですが、
もう1人の誰かを連想させてくれるところかなと感じています。
歌詞の会ったら言えるかな?瞼閉じて浮かべているよ
会いたい対象が誰かを明記していないので、
聞く人それぞれで、また聞くタイミングそれぞれで歌詞が変わって感じてきます。
例えば、好きだった人を想像する人もいるだろうし、親を想像する人も。
昔の自分自身と思う人もいるかもしれません。
それぞれが違う情景を歌詞の中に見ます。
「会ったら言えるかな」とその思い浮かべた人に、今伝えたいこと。
ありがとうなのかごめんなのか。それを言えるだろうか。という葛藤ですね。
そしてラストは、今まで<僕>だったのが<僕ら>に変わります。
花火は1人で見てるのではなく、大勢で見るもの。
それぞれがそれぞれに違うものを抱えていて、でもこの瞬間は同じものを見ている。
今までは自分の心だけの話だったのが、瞬間にイメージが広がるのを感じませんか???
ラストの「僕らは変わるかな?」というフレーズは、志村さんの優しさだと思います。
行動しなきゃダメだとか、なんで伝えないんだというキツイものでなくて、
伝えたい人に伝えたいことを伝えれる人はそれで良いし、
それができなくてもいいじゃないかということなのかなと。
どっちであっても、僕たちは今、同じ時間を共にしているのだから。
思いはバラバラだけど花火というもので、一つになれているのだから大丈夫だよという
志村さんのメッセージなのかなと感じています。
まとめ:若者のすべては永遠に語り継がれる名曲
今回は私なりの解釈を書いてみました。
ただ、この曲は聞く人によって変わると本当に思います。
それぞれが違う情景を見るので、人によって解釈も変わってくるのではと思います。
ただ、もし伝えたいと思う人に伝えたい言葉を伝えられるチャンスがあるなら。
そのチャンスは最後の最後の花火が終わると同時に無くなるかもしれないと思ったら。
やっぱり、今、伝えた方がいいのかもしれませんね。
私の友人とこの曲について話していた時、
誰に会うのか聞いたら、本当に、恋人と友人と、亡くなってしまったお母さん、そして昔の自分と感想が分かれました。
本当に名曲だなと思います。
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